特集1「近視あるある大辞典」                 眼のフィットネスクラブ「アイ・トレーニング視快研」はこちら→
眼と視力に対する常識の3つの嘘

常識の嘘その1
視力が落ちたら、メガネをかけたほうが、眼のためにはよい。

常識の嘘その2
 
メガネは、かけっぱなしが良く、頻繁にかけたりはずしたりしてはいけない。


 近視については、常識の嘘がたくさんあります。
日本にこれほど多くの近視の方がいることと、常識の嘘がまかり通っていることとは、
無関係ではありません。

なかでも、弊害が大きいのが、上記の「メガネ」に関するものです。
メガネは本来遠くをみるために、かけるものです。
近視の人でも裸眼で見えるはずの近い距離をレンズをつけた状態で見ることは、
眼にとても負担をかけて、近視の度合いをすすめてしまいます。

そのメカニズムを、わかりやすく図で説明していきます。

 近視には仮性近視屈折性近視軸性近視があります。
(厳密に言うと、仮性近視は屈折性近視の初期段階です。
ここでは、わかりやすくするため分けて説明します)

近視が進む典型的なパターンとして、
仮性近視→屈折性近視→軸性近視 という流れがあります。
 小中学生が視力を落とし始めて間もない、メガネをまだ使っていない状態の、
視力が0.6〜1.0の時期は、ほとんどが仮性近視もしくは軽い屈折性近視です。
(この時期で、「近視は遺伝だから」といってメガネをすすめられる場合があります。)

 仮性近視が始まる原因はさまざまです。
携帯型ゲームやテレビゲームを長時間やったり、本を長い時間休憩なしで読んだり、最近だと
携帯メールのやりすぎ
も良くあるケースです。

 眼のピント調節作用を担当するのは、
レンズの役割の水晶体と、水晶体を動かす筋肉の毛様体筋です。
正常な人の目では、下図のような調節が行われています。

正常な状態

【遠くを見る場合】


【近くを見る場合】
          

 水晶体は弾性があり、毛様体の働きにより、変形します。毛様体が収縮すると厚くなり、
弛緩すると薄くなります。
近くのものをみるときは、毛様体筋は緊張し、水晶体を厚くします。
この状態が長く続くと、毛様体筋は緊張が続くため、凝ってきて動きが悪くなり、
水晶体を薄くする調節ができにくくなります。

それが仮性近視です。
仮性近視の段階では、「アイ・トレーニング」のような、毛様体の機能を改善させるトレーニングにより、
比較的早く視力が改善するケースが多いです。
逆にこの時期にメガネをかけ始めてしまうと、近視が進んでしまうメカニズムです。

 この毛様体の緊張した状態がさらに続くと、水晶体が薄く出来ない状態が常態化してきます。
そして下図のような、本格的な屈折性の近視になっていきます。

屈折性近視
〜水晶体を薄くする調節ができないため、遠くのものが、網膜より手前で像を結んでしまう。




水晶体の調節幅の比較

 正視(視力0.8以上)の人は下図のように幅広い水晶体の調節幅を持っています。

【正視の人】




それに対して、近視の人の水晶体は、下図のように調節幅が厚いほうにしかありません。

【近視の人】




メガネやコンタクトレンズの役割

 近視の人に対して、メガネやコンタクトレンズは次のような役割をします。



屈折性近視の進むメカニズム

 近視の人は、近くの距離は本来レンズなしで調節ができています。




 しかし、メガネをかけたままで近くを見ると、下図のように像は網膜よりも後方に結ぼうとします。






 そのため、水晶体をさらに厚くして、その状況に対応しようとします。




 これが、メガネやコンタクトレンズをするようになると、近視がすすんでしまうメカニズムです。
メガネやコンタクトレンズは、遠くを見るときだけに限定して使えば、それほど害はありません。
しかし実際は、コンタクトレンズは朝起きてつけたら、夜までつけっぱなしです。
そのため、コンタクトレンズの弊害はメガネよりかなり大きいといえます。
また、メガネも、「面倒くさかったり」、「常識の嘘」により、かけっぱなしにしている人が、多くいます。

☆仮性近視の段階では、メガネをかけるより先に、トレーニングをしましょう。

☆メガネをかけている人でも、本来裸眼で見える近くの作業をするときは、
メガネをできるだけはずすようにしましょう。



常識の嘘その3
 仮性近視はまれに回復することがあるが、それ以外の近視は遺伝だから、
   視力の向上はありえない。

  近視は遺伝だというのは良く聞く言葉です。しかし、本当にそうなのでしょうか?
今まで良くわからなかった、近視が進んでいくメカニズムが、
ここにきてだいぶ明らかになってきました。

 既に説明した屈折性近視から、さらに近視がすすむことにより、
メガネやコンタクトレンズの度はますます強くなっていきます。
このように、強い度のレンズをつけたまま近くのものを見続けると、
やがて水晶体で調節できる範囲を超えて、像は眼球の後方に結びます。
この状況に適応するには、眼球に上下方向に圧縮する力が加わり、水平方向に細長く変形し、
網膜位置を後方に下げて焦点距離を調整するしか手がなくなります。
これが軸性近視の発生するメカニズムです。

軸性近視の発生するメカニズム



近視とは、ほとんどの場合環境への適応反応で起こるものであって、
遺伝的なものはごくわずかだと考えられます。



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